産地開拓プロデュース
シニア産地開拓プロデューサー
八尾 昌輝Masaki Yao
農家を愛する商品チームの司令塔
農業経験から流通の本場へ
経済学部出身ですが、趣味の家庭菜園がこうじて農業の道に入りました。茨城の農業生産法人に1年間住み込み、生産を経験した中で感じたのが「販売」の重要性でした。
美味しい作物を作っても、魅力を伝える力や流通のネットワークが無ければ日の目を見ない作物が数多あることを知りました。そこで「物流や販売を学びたい」と思い、東京で複数の食品商社などを経験し、食文化に転職しました。
私が食文化に惹かれたもっとも大きな理由は「築地市場(現 豊洲市場)」で働けるということ。インターネット販売と市場流通という面白さに、惹かれた記憶が鮮明に残っています。
商社で働く中でも築地市場には何度か出入りしていましたが、実際に食品がそこに存在し流通している、まさに理想の環境でした。
今では市場だけでなく個々の生産者や商品のプロデュースという複雑な仕事にも携わることができ、全国へ自分がプロデュースした食をお届けできるという、充実した業務に当たれています。
これが売りたいを実現できる
(株)食文化では自分が考え実行することが重要です。
転職した当初の私は「長崎のみかんを扱いたい」と思っていました。個人的に好きなみかん産地でその美味しさを熟知していましたが、当時の当社サイトにはありませんでした。
「じゃあ自分がやってみよう」と思い長崎みかんのブランディングを始めました。
2012年に数十ケースから始まった取り組みは、8年後の2020年には、年間8千万円以上の売り上げを作る商品に成長。
特にお客様から「長崎のみかんは初めてだったけど、美味しかった。」というお声をいただいた時はとても嬉しかったものです。
もう一つ印象深いのは桃農家の雨宮さんです。直売場で出会ってその美味しさにほれ込みその場で私たちのサイトでの販売をお願いしました。それから5年で雨宮さんの桃は当店を代表するブランドとなり、私たちのサイトをきっかけにメディアにも登場。全国の方から注文が殺到し喜んでいただけたことは、プロデューサー冥利に尽きます。
チャレンジは尽きません
食文化に入社して13年になりますが、もともと好きだった農の分野だけでなく、水産にも関わるようになり、業務用食品を一般向けに販売する取り組みや、葛西市場と連携して花を販売するなど多岐にわたる仕事を経験することができました。
現在は商品部全体の統括を行い、チームでの開拓・販売を強化していくことを目標としています。
また、私個人もまだまだ新しいことをしたいので、次は「卵」を考えています。
決まった仕事はありません。なんでもチャレンジできるのが食文化の魅力です。
ある1日のスケジュール
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9:00
- 青果棟で旬の食材探し
- 秋の入荷が本格化する中、とても珍しいミニチュア柿「ベビーパーシモン」が入荷していました。 数少ない商品の販売を決めて、価格を交渉。すぐに事務所に向かい1時間以内に販売ページを作成します。
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11:00
- 水産メーカーと商談
- 年末に向けたマグロの販売や、新しい業務用加工食品の商談です。また新しい技術で実現した完全養殖サバの販売についても相談を受け、規格や売り方について意見交換をします。
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12:00
- 昼食
- 豊洲市場関連の商業設備で昼食。豊洲市場の経済に少しでも貢献できるように市場内で食べることが多いです。
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13:00
- 商品ページ作り
- 販売準備を進めていた缶詰の魅力や食べ方について原稿を作成し、販売ページを作ります。
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15:00
- 豊洲市場大卸との試食会
- 年末のカニ仕入れなど規模の大きな仕入れにむけた試食会です。価格も重要ですが品質が第一なので、必ず食べて選んで、納得するまで食べます。
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17:00
- メロンセリ人から緊急入荷の電話
- メロンのセリ人から入荷が多く行き先に困っているという連絡を受けました。すぐにスケジュールを変更し、一つでも多く行き先を作るため、お客様へのメルマガを作成します。
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18:00
- 原稿チェック
- 商品部の統括として、所属メンバーが作った販売商品の原稿をチェックします。
八尾はこんな人!
入社後はずっと、ひと言で言えば、農産物ホリックでした。地頭は良いのだけれど、農産物以外は・・・でした。ここに来て、仕事とは、商いとはの理解が深まり、幅広く良い仕事をするように成長しました。
今でも農業LOVEという意味では筋金入り。本当は農業やりたいんだろうな・・売る力を身につければ、そのうちチャンスはあるはずです。日本の第一次産業は神頼みの面があるのは否めないので、神道や歴史が好きなのも良いところ!博識家的な素養もあるし!