地方にはまだまだ知られざる面白い食の世界がある!
私は香川出身ですが、結婚とともに転勤生活が始まりました。最初に移り住んだのは秋田、食文化の違いに驚きました。
スーパーには、知らない草(山菜)がてんこ盛り!かすべ、ギバサ、とんぶり、ちょろぎ、ハタハタ、塩鯨、何故か”糠”に覆われた魚など、知らない食材の数々に衝撃を受けました。食べ方がさっぱりわからないので、流暢な秋田弁を繰り出す通りすがりのおばちゃんからレシピをよく教えてもらったものです。
秋田は昔、雪で道が閉ざされると行き来できない僻地だったことから、今も隠れた食材やが多くあります。保存食やマタギの文化も面白いです。
一言で「食」と言っても、必ず今に至る背景があるんです。
こういう知られざる食の魅力を沢山の人に知ってもらえるような仕事がしたいな、と思っていたところ、東京へ転勤が決まり、食文化に巡り合ったのです。
魅力ある生産者や生産物はあれど、後継者不足で継承危うし!
今は産地プロデューサーの肩書きをいただいています。
現在、うまいもんドットコムやdancyuドットコムという、
食べ物好きなら誰もが憧れるようなサイトに携わっています。
代表の萩原が数多くの商品をプロデュースする様子を近くで見て学び、商品面を中心に実務に関わっています。
実のところ、うまいもんドットコムに関わっていた生産者さんが辞められました。技能も需要もあるのに、歳をとり、後継もいないので続けることが出来ないのです。
私の地元も過疎化が一気に進みました。日本中がそんな調子なのです。
それを見て、町ごと元気になれるような取り組みをしたいなと思うようになりました。商品が世に認知され、収益が少しずつ大きくなって、町が活性化し、ひょっとしたら一大産業になっていくような。販売や情報発信を通して、そうした夢の実現をお手伝いをしたいと思っています。
誰かの夢の実現はいつかまた別の誰かの力になり、ワクワクする循環が生まれると思っています。
自分のライフワークと重ねて働く
私は今、市場の大卸や仲卸と一緒に魚離れを食い止めようと活動しています。
大卸や仲卸、卸先の業者さんと話していると、全然知らない流通の仕組みや魚の手当ての仕方、相場の面白さを知ることができます。
しかも私たちは日本の台所、築地市場改め豊洲市場にいます。同じ思いを抱く仲間たちとともに、今の時代にあった魚屋の在り方や仕組みを作っていっているところです(詳しくはこちら)。
食文化はチャレンジを大いに受け入れてくれる会社です。「食で世の中を元気にしたい!」に共感する仲間に沢山集まってほしいです。やれることは沢山あります!